プロポーズ
啓太が連れてきた場所は彼女が働く図書館だった。
僕はドキッとした。

「最近昊、ずーっとここに通ってるでしょ。何か怪しいなぁーっと思いまして。」

啓太はニヤニヤしながら図書館を指さした。

こいつ、張ってたな。

「別に、勉強しに来てるだけ。」

「んじゃ、中入るべ。勉強とやらしようじゃない。」

啓太は僕の手をひっぱって啓太にはとても不釣り合いな図書館へ入って行った。
啓太は何もかもお見通しのようだった。
バカなくせに、感はいいらしい。
< 11 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop