プロポーズ
「手どけて。」

と僕は彼女の両手を外して胸にキスをした。
そして、全身にキスをした。
彼女はくすぐったいよって笑っていたけれど、
途中から息が荒くなっていくのが分かった。

「すごく、きれいだよ、朝美。」

僕の腕の中にすっぽり収まってしまう朝美。
壊しそうで怖かった。
でも、僕はもう止まれなかった。

「指いれるよ?痛かったら言って。」

朝美はこくんと頷いた。

< 32 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop