プロポーズ
「朝海は大丈夫よ。でも、ごめんね。誰にも居場所は教えるなって言われてるの。」

と複雑な顔をして言った。

「どうしてですか?」

「言えないの。ごめんなさいね。」

と言って朝海のアパートに入って行った。

「でもっ、どうしても知りたいんです。」

僕は勝手に部屋を開けて言った。

朝海のお母さんは朝海の荷物をまとめていた。

「・・・朝海さん、引っ越すんですか?」
< 43 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop