プロポーズ
「今日の午前中、ばぁちゃんの見舞いに行ってきたんだわ。あ、ばぁちゃんは乳がんで昨日手術だったんだけどな。あ、ちなみに成功したんだけどな。」

僕は嫌な予感がした。確か啓太のおばあさんが入院してる病院って・・・。

「そしたら、いたんだわ。あさみん。」

僕は、少しの希望をもって言った。

「誰かの見舞い?」

部屋が静まり返った。啓太のおばあさんが入院してるのは、有名なガン治療専門で有名な中央病院だ。
そして、お義母さんは朝海の荷物を詰めてた。
まさか・・・。

「まさか・・・。」

僕が青ざめた顔で言うと啓太はこくんと頷いた。
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