プロポーズ
「ここです。」

と言って看護師さんはパタパタと忙しそうに去っていった。
一部分だけガラス越しになっているたころがあった。
心臓が飛び出そうなくらいドキドキしているのが、自分でも分かった。

ガラス越しの部分に来て、顔をあげた。
すると、そこには朝海がいた。
僕の彼女がいた。
けれど、その姿は随分変わっていて、サラサラのロングヘアーじゃなくて、白い毛糸の帽子をかぶっていて、顔はふくれていて、赤黒かった。

一生懸命、ノートに何かを書いていた。

僕は涙がボロボロ止まらなかった。
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