プロポーズ
僕は昨日行った集中治療室に行ってみたが、朝海の姿はなかった。
次に「南朝海」のプレートがある部屋の前に来た。
心臓がバクバクする。
なんて言えばいいのかも分からない。
けど、とにかく朝美とあって話したい。

コンコンっとノックをすると、朝海のお義母さんが出てきた。

「あら、あなた・・・昨日もきてくれたんだってね。ごめんなさいね、朝海が。」

「いいえ。あの、朝海さんは?」

ちょっと待っててね、というと朝海のお義母さんは中へ入っていった。
また断られるかも知れない。
そうしたらまた明日来よう。
朝海に会えるまで毎日来よう。
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