プロポーズ
僕らが恋人同士になるのはそう時間がかからなかった。
今思うと、僕はあの桜の花びらがついた彼女を見た瞬間もう、ひとめぼれしていたんだと思う。
僕はその日から毎日のように彼女の努めている図書館へ通った。

勉強しにでもなく、本を読みにでもなく、
彼女に会いに。

後で彼女に言ったら嬉しそうに

「昊らしくない。」

って、
笑っていたね。
でもその後、

「実はね、私も昊がくるの待ってた。」

と恥ずかしそうに言ってたね。
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