プロポーズ
「昊くん、私疲れたから先に寝るね。」

泣きじゃくった後朝海は言った。

「うん、おやすみ。」

「おやすみ。」

僕らはいつものように、手をつないで眠りについた。

「おやすみ。」

それが、朝海の最後の言葉だった。

僕はその晩3時頃、慌ただしい物音で目が覚めた。
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