プロポーズ
「昊!」

誰かが僕の腕を掴んだ。
振り返ると啓太だった。

「お前、何してんだよ!」

啓太は大声で僕を怒鳴って腕を強く掴んで思い切り僕を殴った。

僕はザブンと海へと沈んだ。
ブクブクブク沈んだ。
起き上がる気持ちもない。
このまま朝海のところへ行けるかな。

そう思っていたのにまた啓太が僕を引きずり上げた。

「じゃますんなよ!」

と僕は怒鳴ってまた深い海へと進んで行った。
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