プロポーズ
「昊!昊!現実見ろよ!もう、あさみんは死んだ。」

啓太は僕を無理やり引きずって陸へと連れてった。
僕は叫んだ。

「朝海!朝海!朝海ー!」

その時初めての現実が見えた。

朝海の返事は聞こえなかった。
何度読んでも聞こえなかった。
朝海はもういない。

天国なんてもん、あるかも分からない。
そう考えるとボロボロ涙が止まらなくて嗚咽した。
< 87 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop