真逆な双子と恋愛三角関係
それからずっと鏡の前で目を見開いたり顔を洗ったりして
クマや腫れぼったい目をどうにかしようと頑張っていた。
「ふぁ〜……ってえ!?リン!?」
鏡越しに見えた、
洗面所に入ってくるリコ。
リコは本当に驚いているようで
口を開けたまま固まっている。
「…あぁ…使う?洗面所」
「…あっ、ううん、いい!
私先に歯磨きするから。」
私が声をかけるとようやくリコは
動き出し、歯磨きをしだした。
「リコ、クマひどいね〜。」
リコにそう言われてちょっとイラっとする。
いいよね、リコは。
悩みとかないから寝れないことなんてなくてぐっすり眠れてるから
そんなにツルツルの肌でクマなんて全然ないんだよね。
イライラしながら目の下を指でグリグリしていると
リコが慌てて私のその手を止めだす。
「ダメダメ!そんな事したら!」
「…は?」