君を抱きしめたい
いや、待てよ!!
ベッドから飛び起きた僕はすぐに姉ちゃんにプレゼントするはずのイルカのストラップが入った包み紙を机の引き出しにしまい込んだ。
もしも…
こんなもの渡してしまって…
僕とペアだったりしちゃう事を知った姉ちゃんは
どんな反応をする?
弟のように思ってる僕に
ほんのわずかでも
下心のようなものを感じたら…
姉ちゃんは…
いつも通り笑ってくれるの?
不意にあの日の姉ちゃんの泣き顔を思い出した。
姉ちゃんは…
僕を避けるようになるんじゃないのか?
そんな時
姉ちゃんの部屋にパッと灯りがついて、僕はドキっとした。