愛して下さい…
その夜、ずっと夜が明けるまで私達は愛し合った。

「琴羽…」

「お…兄…ちゃん…」

「琴羽…拓斗って呼べよ…今は…お兄ちゃんじゃない…」

「拓斗…拓斗っ!」

甘い香りと、甘く低い声に包まれた

甘く鈍い快楽に身を任せ、受け入れ続けた

兄から…一人の男へ

妹から…一人の女へ

私達は《恋人》になった…

二人だけの秘密の《恋人》に…



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