愛して下さい…
拓斗がご飯を食べてるのを見るのが好き。

私が作ったご飯をおいしそうに食べてくれる。

「なぁ、琴羽…」

サラダを食べようとして、箸を止める。

「なぁに?」

「誕生日、卒業式の日だったよな?」

私の誕生日は3月1日

私たちの学校の卒業式の日だ。

「そうだよ。なんか、微妙な日だよね…」

私が笑うと、拓斗も微笑んだ。

「親父達、何かするかな?」

「んー?でも、ご飯は食べに行くって言ってたよ」

そう言うと、「そっか」と笑った。



卒業式まで、後、1ヶ月の時だった
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