愛して下さい…
何も言えない…

ママ達の気持ちが、痛いほど分かるから…

でも…でも…


「ママ…ごめんなさい…それでも…拓斗を愛してるの…」

頬を流れた涙が、白いワンピースを濡らした…

「えぇ…」

ママがパパを見て微笑み、拓斗に視線を送った

「拓斗…琴羽の事を宜しくお願いします…」

ママが頭を下げる

「はい…幸せにします…」
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