Sweet Lover
「はい、そこー。
 勝手に生徒を連れ去らないでくださいねー」

「動かさないほうがいいのか?」

「っていうか、別に今すぐ連れ去らなくても大丈夫だろ。
 何?
 日本では働かないんじゃなかったの?
 急用?」

「……いや」

ゆっくり、体がベッドの上に戻された。
掛けられるシーツにさえときめいているのに、指先ひとつ動かない。
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