Sweet Lover
「だから、私は須藤グループの学校に通ってるの?」

「ああ、それは違うよ。
 そもそも幼稚園選びの時点で、真一にどこがいいかって相談されたから――。
 あそこも含めて、うちの系列じゃないところもいくつか、紹介したんだが」

――え?

私は思わず響哉さんの胸から顔をあげて、顔を見た。

「ん?」

「響哉さんって、子供居ないよね?」

おやおや、と。
響哉さんが困ったように笑う。

「何度言ったら分かるの?
 俺の子供を生めるのはマーサだけだよ」

それから、優しく私の頬を撫でた。

「それとも、まだ、ペギーのこと疑ってるの?」

心配そうな眼差しに、私は慌てて首を横に振る。
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