Sweet Lover
「だって、普通。
 独身で子供も居ない人にそんなこと相談したって仕方が無いって分かりそうなものなのに――」

いくらパパだって。

ああ、と。
響哉さんは懐かしそうに笑い、唇を緩めた。

「真一はおそろしく天然なんだよ。
 ま、でも実際に集めた資料を比較検討したのは朝香ちゃんだから」

「ママ?」

「そう。
 結局、大学までエスカレートってところにすごく興味を持ってくれて。
 俺が高校まではそこに通ってたって話をしたのと、特割制度を紹介してあげたら――。
 そこに決めたみたい」
< 361 / 746 >

この作品をシェア

pagetop