Sweet Lover
「――もしかして、今も私の学費って響哉さんが払ってる――?」
私は、両親が亡くなって、啓二さんたちに育ててもらうことになったとき、一度言ったことがある。
高い学校に通わせてもらい続けるのは申し訳ないと――。(それに、二人の実の息子である義弟は、公立学校に通っているもの。)
そしたら、学費はちゃんと貯金してあるから心配することないと、二人は言ってくれたのだけど。
学生結婚し、まだ、働き始めて数年しか経ってないパパにそんなに多額の貯金が出来るはずないもの――。
おや、と。
響哉さんが目を細める。
「誰が払ってたっていいじゃない。
それはマーサが気にすることじゃないよ。
啓二くんも俺も、学費を払ったことを恩に着せるようなタイプじゃない。
それに、あの二人には相応の保険も降りている。ねぇ、そんなにお金のことは気にしないで」
私は、両親が亡くなって、啓二さんたちに育ててもらうことになったとき、一度言ったことがある。
高い学校に通わせてもらい続けるのは申し訳ないと――。(それに、二人の実の息子である義弟は、公立学校に通っているもの。)
そしたら、学費はちゃんと貯金してあるから心配することないと、二人は言ってくれたのだけど。
学生結婚し、まだ、働き始めて数年しか経ってないパパにそんなに多額の貯金が出来るはずないもの――。
おや、と。
響哉さんが目を細める。
「誰が払ってたっていいじゃない。
それはマーサが気にすることじゃないよ。
啓二くんも俺も、学費を払ったことを恩に着せるようなタイプじゃない。
それに、あの二人には相応の保険も降りている。ねぇ、そんなにお金のことは気にしないで」