Sweet Lover
23.宅配ピザ
「お腹すいたんじゃない?」
重たい独白を終えた響哉さんは、唐突にそう切り出した。
憑き物が落ちたかのように、さっぱりした顔で。
二人でお喋りしている間に、もう、随分な時間が経ってしまったもの――。
私がこくりと頷くと、響哉さんは宅配ピザのチラシを持ってきた。
「どれがいい、マーサ?」
まるで、遠足の前日、お菓子を買う子供みたいに目が輝いている。
「えー、ピザの宅配なんて頼んだこと無いから、よくわかんない……」
もっとも、自分で頼んだことがないだけで、宅配ピザを食べたことはあるけれど。
私が言うと、響哉さんは笑う。
「俺と一緒か。
じゃ、二人で初めての共同作業だ」
――それは違うような気がするんだけど、なんとなく。
重たい独白を終えた響哉さんは、唐突にそう切り出した。
憑き物が落ちたかのように、さっぱりした顔で。
二人でお喋りしている間に、もう、随分な時間が経ってしまったもの――。
私がこくりと頷くと、響哉さんは宅配ピザのチラシを持ってきた。
「どれがいい、マーサ?」
まるで、遠足の前日、お菓子を買う子供みたいに目が輝いている。
「えー、ピザの宅配なんて頼んだこと無いから、よくわかんない……」
もっとも、自分で頼んだことがないだけで、宅配ピザを食べたことはあるけれど。
私が言うと、響哉さんは笑う。
「俺と一緒か。
じゃ、二人で初めての共同作業だ」
――それは違うような気がするんだけど、なんとなく。