Sweet Lover
私が寝ていると思い込んでいたのだろう響哉さんは、柔らかいライトをつけたまま、そぉっとベッドに横になる。

そうして、私を見てから一瞬目を丸くし、ふわりと笑った。

響哉さんは、いつもと何ら変わらないはずなのに、眩暈がするほどかっこよくて、私の心臓は勝手に高鳴り始める。


「お待たせ」

続いて、腕枕してあげよっか、と、囁かれた。

今までなら動揺して逃げていたのに。
今日の私は、こくりと大人しく頷いていた。

響哉さんは、私の背中を優しく叩いて寝付かせてくれる。

「ねぇ……パパとママっていつ結婚したの?」

響哉さんに聞いてみる。
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