Sweet Lover
「真朝、今日も顔色悪くない?」

昼休み、お弁当を広げる前に梨音が心配そうにそう言ってくれた。

まさか、珍しく授業に集中したせいで、疲労したとも言えない私は苦笑を浮かべて言う。

「そういえば、佐伯先生が梨音と一緒に昼休み、保健室に来ないかって言ってたんだけど――。
 付き合ってもらってもいい?」

「いいわよ。
 ついでに体調も見てもらったほうがいいんじゃない?」

梨音は、佐伯先生が響哉さんの親戚だとは知らないからか――。

あっさりそう言うと、一緒に保健室に来てくれた。
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