Sweet Lover
【須藤 響哉side】
ベッドに横たわった真朝。
まるで、奴隷か獣のように、その細い腕と足に、枷がつけられている。
首筋に、流れる血。
不安に歪む表情――。
そんな彼女に、敵意をむき出しにして、スペイン語で一方的に喚きたてる青年。その口からほとばしるのは、狂った戯言(たわごと)。
それを目にするだけで、俺の胸は締め付けられる。
今すぐこの手で助けたい――。
呼吸を整えて、拳を握り締めた。
ベッドに横たわった真朝。
まるで、奴隷か獣のように、その細い腕と足に、枷がつけられている。
首筋に、流れる血。
不安に歪む表情――。
そんな彼女に、敵意をむき出しにして、スペイン語で一方的に喚きたてる青年。その口からほとばしるのは、狂った戯言(たわごと)。
それを目にするだけで、俺の胸は締め付けられる。
今すぐこの手で助けたい――。
呼吸を整えて、拳を握り締めた。