Sweet Lover
私はいつの間にか響哉さんに向かって、実の父親(真一)のことをパパ、義理の父親(啓二)のことをお父さんというようになっている自分に気づく。


真一パパと、啓二さんは一緒に遊ぶほど仲の良い兄弟ではなかった、はず。

もっとも、啓二さんも若くして結婚していたので、お互い自分の家庭で精一杯だった、というべきなのかもしれないけれど。

「そりゃ、花宮家でお正月を迎えたときのエピソードだからさ」

……響哉さん、いくらなんでも他人の家庭に入り込みすぎではありませんか……?
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