犯人はだぁれ?
六章 バイバイ
警察官が病室を出た後、南はボソッと頭の中のもう一人の“自分”に言った…。
「指南…いるんでしょ?」
“何で僕を呼ぶの?”
「私たちには双子でしょ? ありがとう、指南」
“僕は別に……”
「ずっと一緒って約束したよね?」
“あはは、南?それじゃあ…まさか?”
「うん、流石私(指南)わかるよね?」
“うん、でもいいの?あんなに嫌がってたのに?”
「うん、もう楽になりたいなぁ?」
“勿論、いいよ♪ 南”
「バイバイ、指南」
“バイバイ、南”
2人の声が重なった。
グサッ
南は自分をナイフで刺した。