LOVE SICK
そうしてもう一度キッチンに戻ると後は盛り付けるだけだ。
丸いパンに切り込みを入れて具材を挟み込む。
温まったスープをスープ皿に移し替える。
珈琲を二つのマグカップに注ぎ込み、一つのマグカップへはフライングで口をつけて、もう一つのマグカップにはたっぷりのミルクを入れる。
そんな素晴らしく良いタイミングでるうは洗面所から戻って来たらしい。
「……っ!」
後ろから、無言で抱きつかれて、少し驚いてしまった。
「るう?」
「祐さん、おはようございます……今日の朝ごはん、なに?」
洗顔を終えたるうの、少し甘ったれた舌足らずな声は多分もう眠気のせいではない。
「サーモンサンドだよ」
「おいしそう」
感嘆の声を上げながら俺の前に並べられた簡単な食事を覗き込むるう。
けれど俺に回した腕を離す気も無いらしい。
「ねえ、祐さん……」
そのまま視線を上げて、俺の瞳を見上げる彼女。
るうは、朝の方が少し積極的だ。
丸いパンに切り込みを入れて具材を挟み込む。
温まったスープをスープ皿に移し替える。
珈琲を二つのマグカップに注ぎ込み、一つのマグカップへはフライングで口をつけて、もう一つのマグカップにはたっぷりのミルクを入れる。
そんな素晴らしく良いタイミングでるうは洗面所から戻って来たらしい。
「……っ!」
後ろから、無言で抱きつかれて、少し驚いてしまった。
「るう?」
「祐さん、おはようございます……今日の朝ごはん、なに?」
洗顔を終えたるうの、少し甘ったれた舌足らずな声は多分もう眠気のせいではない。
「サーモンサンドだよ」
「おいしそう」
感嘆の声を上げながら俺の前に並べられた簡単な食事を覗き込むるう。
けれど俺に回した腕を離す気も無いらしい。
「ねえ、祐さん……」
そのまま視線を上げて、俺の瞳を見上げる彼女。
るうは、朝の方が少し積極的だ。