LOVE SICK
そっと回された腕に手をかけて離すと、シンクを背に彼女の方へ向き直る。
るうは俺を見上げて目を合わせてから瞳を瞑り、俺はそんな彼女に優しいキスを落とす。
満足した様に首に腕を回するうの頬をそっと撫でながら……
「祐さん」
「なに?」
近い距離で瞳を見つめあったまま僅かに口角を上げるるう。
多分、俺も同じ表情をしているだろう。
「また、ブラックですか?」
「コーヒーの味した?」
「うん」
るうは毎朝カフェに通う程コーヒーが好きな癖に、意外にもブラックは飲めない。
砂糖は入れても入れなくても飲めるらしいが、ミルクは入れないとコーヒーが飲めないらしい。
それでも毎朝コーヒーが無いと始まらないという彼女は立派なカフェイン中毒だろう。
因みに彼女はピーマンとか苦瓜とか……とにかく苦味のある食べ物が苦手だ。
るうは俺が作ったものを「まずい」とは言わないが、美味しい時は本当に嬉しそうな顔をするから彼女の好き嫌いはすぐに分かる。
そんな彼女を観察して、彼女の味覚に最高に合うだろうメニューを考えるのは今の俺の日々の楽しみだ。
「るう、たまには又、カフェに行きたい?」
彼女の頭を撫でながら確信を持ってそう聞けば、
「祐さんの朝ごはんの方が美味しいからいいです」
少し心外だと言わんばかりに少し不貞腐れながら言う彼女に笑みが零れてしまう。
「るう。向こうに運んでくれる?」
「はい」
身体を離して翻るとトレイに載せてそれらを運ぶ彼女の後姿を眺めてから、簡単にキッチンを片付けた。
るうは俺を見上げて目を合わせてから瞳を瞑り、俺はそんな彼女に優しいキスを落とす。
満足した様に首に腕を回するうの頬をそっと撫でながら……
「祐さん」
「なに?」
近い距離で瞳を見つめあったまま僅かに口角を上げるるう。
多分、俺も同じ表情をしているだろう。
「また、ブラックですか?」
「コーヒーの味した?」
「うん」
るうは毎朝カフェに通う程コーヒーが好きな癖に、意外にもブラックは飲めない。
砂糖は入れても入れなくても飲めるらしいが、ミルクは入れないとコーヒーが飲めないらしい。
それでも毎朝コーヒーが無いと始まらないという彼女は立派なカフェイン中毒だろう。
因みに彼女はピーマンとか苦瓜とか……とにかく苦味のある食べ物が苦手だ。
るうは俺が作ったものを「まずい」とは言わないが、美味しい時は本当に嬉しそうな顔をするから彼女の好き嫌いはすぐに分かる。
そんな彼女を観察して、彼女の味覚に最高に合うだろうメニューを考えるのは今の俺の日々の楽しみだ。
「るう、たまには又、カフェに行きたい?」
彼女の頭を撫でながら確信を持ってそう聞けば、
「祐さんの朝ごはんの方が美味しいからいいです」
少し心外だと言わんばかりに少し不貞腐れながら言う彼女に笑みが零れてしまう。
「るう。向こうに運んでくれる?」
「はい」
身体を離して翻るとトレイに載せてそれらを運ぶ彼女の後姿を眺めてから、簡単にキッチンを片付けた。