LOVE SICK
***
「意外だな……結構に飲むんだ」
「そうですか? ねぇ。ペース遅いんじゃ無いです? もっと飲んでくださいよ」
そんな言葉を交わしあう私たちは、既に相当飲んでいる筈だ。
初めはビール。それから日本酒と焼酎を順番に開けたのは覚えてる。
私だって弱いわけじゃ無いのに、彼は私より強そうだ。
顔色をまったく変えもしない彼に面白く無くなり余計にアルコールを勧めてしまう。
「はいはい。年寄りを労われよ。君ほど若く無いんだけど」
呆れ顔を見せながら、繊細な細工が施された綺麗なガラスのお猪口を差し出した彼に向かって少しふくれっ面をして見せた。
「若いって言わないで下さいよ」
「何それ? 女性には褒め言葉じゃない?」
「短大卒だからっていっつも舐められるんです!!」
今度は拗ねた私を微笑まし気に目を細め、私に素直に日本酒を注がれる目の前の人。
「そんなの、若い内だけだから気にするなよ」
「……だって……」
優しそうな声色だけど、きっと本当は呆れているんだと思う。
綺麗なブラウンの瞳で見つめられればなんだか今さら恥ずかしくなってきて……持っていた徳利を胸元まで引き寄せ視線をテーブルに移した。
そうすれば目にい入るのは私が使っていたグラスで。
又透明な液体に口を付け始めた私に「飲みすぎるなよ」なんて、自分もそれなりに飲んでいる筈なのに他人事の様に言われるのが悔しい。
「意外だな……結構に飲むんだ」
「そうですか? ねぇ。ペース遅いんじゃ無いです? もっと飲んでくださいよ」
そんな言葉を交わしあう私たちは、既に相当飲んでいる筈だ。
初めはビール。それから日本酒と焼酎を順番に開けたのは覚えてる。
私だって弱いわけじゃ無いのに、彼は私より強そうだ。
顔色をまったく変えもしない彼に面白く無くなり余計にアルコールを勧めてしまう。
「はいはい。年寄りを労われよ。君ほど若く無いんだけど」
呆れ顔を見せながら、繊細な細工が施された綺麗なガラスのお猪口を差し出した彼に向かって少しふくれっ面をして見せた。
「若いって言わないで下さいよ」
「何それ? 女性には褒め言葉じゃない?」
「短大卒だからっていっつも舐められるんです!!」
今度は拗ねた私を微笑まし気に目を細め、私に素直に日本酒を注がれる目の前の人。
「そんなの、若い内だけだから気にするなよ」
「……だって……」
優しそうな声色だけど、きっと本当は呆れているんだと思う。
綺麗なブラウンの瞳で見つめられればなんだか今さら恥ずかしくなってきて……持っていた徳利を胸元まで引き寄せ視線をテーブルに移した。
そうすれば目にい入るのは私が使っていたグラスで。
又透明な液体に口を付け始めた私に「飲みすぎるなよ」なんて、自分もそれなりに飲んでいる筈なのに他人事の様に言われるのが悔しい。