LOVE SICK
朝の時間の過ごし方なんて、多くの人が分刻みで決まっている。
だからこのカフェで朝を過ごす人達は見た事ある人が殆どだ。
その中で、一際目立つ容姿の彼は、密かに私の朝のやる気の原動力になっていた。
彼は毎朝私とは違ってブラックコーヒーを片手に新聞か本を読むのを日課にしている。
もちろん、話した事なんて一度だって無い。声を聞いたことすらなければ名前だって知らない。
けれど、彼の新聞と本とコーヒーと煙草の好みを私はよく知っていた。
彼は私よりも早くここにいて、私よりも後にここを出る。
だから彼がどこから来ているのかも知らないし、どこに勤めているのかも知らない。
けれど多分、私よりもこのカフェから近い所が勤め先なんだろうって事は分かる。
そんな彼の隣の席に、少しだけ心を弾ませながら私も一人メンソールの細い煙草に火をつけた。
だからこのカフェで朝を過ごす人達は見た事ある人が殆どだ。
その中で、一際目立つ容姿の彼は、密かに私の朝のやる気の原動力になっていた。
彼は毎朝私とは違ってブラックコーヒーを片手に新聞か本を読むのを日課にしている。
もちろん、話した事なんて一度だって無い。声を聞いたことすらなければ名前だって知らない。
けれど、彼の新聞と本とコーヒーと煙草の好みを私はよく知っていた。
彼は私よりも早くここにいて、私よりも後にここを出る。
だから彼がどこから来ているのかも知らないし、どこに勤めているのかも知らない。
けれど多分、私よりもこのカフェから近い所が勤め先なんだろうって事は分かる。
そんな彼の隣の席に、少しだけ心を弾ませながら私も一人メンソールの細い煙草に火をつけた。