LOVE SICK
斎木さんと二人きりのフロアに内線の音が響く。
「……出ます」
そう言えば、不服そうではあるが私を解放する斎木さん。
あんな別れ方をしたのにこうして私を構うこの人は、結局、一人の女性に落ち着く事が面白く無いのだろうか。
「……お疲れ様です。営業川井です」
『あ。川井さん? 山内です。お疲れ様。NOCの方がみえてますよ』
「約束してたので、打合せルームにお通しして下さい」
それだけ言って、受話器を置いた。
「今日は、NOCの担当者がみえてます。多分更新のお話です」
「おう……朗報待ってるよ」
「はい」
他には何も言わずに、書類を持って外に出た。
何も、言えなかった……
「……出ます」
そう言えば、不服そうではあるが私を解放する斎木さん。
あんな別れ方をしたのにこうして私を構うこの人は、結局、一人の女性に落ち着く事が面白く無いのだろうか。
「……お疲れ様です。営業川井です」
『あ。川井さん? 山内です。お疲れ様。NOCの方がみえてますよ』
「約束してたので、打合せルームにお通しして下さい」
それだけ言って、受話器を置いた。
「今日は、NOCの担当者がみえてます。多分更新のお話です」
「おう……朗報待ってるよ」
「はい」
他には何も言わずに、書類を持って外に出た。
何も、言えなかった……