LOVE SICK
「えっと……あの、弊社のスタッフはいかがでしょうか……? 御社の業績を調べさせて頂くと、恒常的な業務拡大と……」
(や……やりにくいっ!!)
両肘を机について、その上に形の綺麗な頭を乗せて。
終始ニコニコと、時々相槌を打ちながら私を見つめるこの人の前でプレゼンをするのは……
まるで、保護者参観の小学生の気分だ。
ちょっとその、微笑まし気な視線、やめてくれないかな……
仕事だし、いつ誰が入ってくるか分からない打合せブースで顧客のエリアマネージャーの態度に文句を言うわけにもいかない立場……
「ありがとう。ユウさんから来た派遣の子はすごくしっかりしてるから。正社員に、とも思ってるんだよ。これからもよろしく」
「あ、ありがとうございます……!」
それでもその保護者参観は保護者参観らしくつつがなく終了。
これからのお付き合いも約束してもらえて大団円。
顔見知りだった贔屓では決して無い手応えは元からあったのだけれど、彼の笑顔に思わず安堵に声を弾ませてしまった。
(や……やりにくいっ!!)
両肘を机について、その上に形の綺麗な頭を乗せて。
終始ニコニコと、時々相槌を打ちながら私を見つめるこの人の前でプレゼンをするのは……
まるで、保護者参観の小学生の気分だ。
ちょっとその、微笑まし気な視線、やめてくれないかな……
仕事だし、いつ誰が入ってくるか分からない打合せブースで顧客のエリアマネージャーの態度に文句を言うわけにもいかない立場……
「ありがとう。ユウさんから来た派遣の子はすごくしっかりしてるから。正社員に、とも思ってるんだよ。これからもよろしく」
「あ、ありがとうございます……!」
それでもその保護者参観は保護者参観らしくつつがなく終了。
これからのお付き合いも約束してもらえて大団円。
顔見知りだった贔屓では決して無い手応えは元からあったのだけれど、彼の笑顔に思わず安堵に声を弾ませてしまった。