LOVE SICK
「ねえ。すっごく良かったねー」
急に耳に聞き慣れない甲高い可愛らしい声がすぐ近くで聞こえて、驚いて顔を上げれば隣をカップルが私たちを追い抜かしていった。
周りは今まさに同じ映画を見終わった人達で溢れている。
顔を上げた事で暗闇に慣れていた私の目に入って来た眩しい光。
少し、クラクラとした。
可愛らしい声の主は知らない女の子だった。
多分、大学生くらいだろう。恋人に肩を抱かれて甘える様に寄り添っている。
急に恥ずかしくなって、慌てて祐さんから身体を離した。
「るう?」
「ご、ごめんなさい……!」
祐さんはそんな私にも楽しそうに笑う。
それから掴んんでいた私の腕を又力任せに引っ張り寄せる。
力技では当然負ける私の身体は祐さんの腕の中にもう一度収まるわけで……
「ちょ……っ祐さん!?」
「るうは外でこういう事するの、嫌い?」
そのままに上から見つめるのは絶対に反則だ。
こんな昼間からそんな瞳を見せないで欲しい。
妖艶さを潜ませたそのダークブラウンに一気に体温が異常な程に急上昇するのを感じる。
祐さんは、絶対にずるい。
急に耳に聞き慣れない甲高い可愛らしい声がすぐ近くで聞こえて、驚いて顔を上げれば隣をカップルが私たちを追い抜かしていった。
周りは今まさに同じ映画を見終わった人達で溢れている。
顔を上げた事で暗闇に慣れていた私の目に入って来た眩しい光。
少し、クラクラとした。
可愛らしい声の主は知らない女の子だった。
多分、大学生くらいだろう。恋人に肩を抱かれて甘える様に寄り添っている。
急に恥ずかしくなって、慌てて祐さんから身体を離した。
「るう?」
「ご、ごめんなさい……!」
祐さんはそんな私にも楽しそうに笑う。
それから掴んんでいた私の腕を又力任せに引っ張り寄せる。
力技では当然負ける私の身体は祐さんの腕の中にもう一度収まるわけで……
「ちょ……っ祐さん!?」
「るうは外でこういう事するの、嫌い?」
そのままに上から見つめるのは絶対に反則だ。
こんな昼間からそんな瞳を見せないで欲しい。
妖艶さを潜ませたそのダークブラウンに一気に体温が異常な程に急上昇するのを感じる。
祐さんは、絶対にずるい。