です。
敢えて「大人の」でなく「社会人」と言ったのは、登場人物たちの舞台背景がしっかりしている(辻褄の合わない点がない)ので、ストーリーの本筋に関係ない疑問を抱くことなく安心して読めて、そのぶん登場する人々の心理描写に目を向けることができるし、実際に社会人やってないと描けない空気感もあるからです。
それから、なんといっても出てくる男性が魅力的!
祐さんは「バツイチなうえに子持ち」という高ハードルな部分があるのに、そこを大人の男の優しさと包容力でヒロインの心を難なくかっさらいます。斎木氏なんて、やってること並べ立てたら完全に女の敵!なのに仕事できてかっこ良くてイイ男で、憎みきれない。 こんな元彼、勧善懲悪にのっとって成敗じゃ!と思わせない作者さん、すごいなと思いました。それにもちろん、不器用ながらもイイ男と後悔ばかりじゃない恋愛ができるヒロインも「イイ女」。
素敵なお話でした。