もし君に捧げるなら
初恋
一歩外に踏み出した途端、クラリと目眩を覚えた
ミーンミーンと鳴るセミの声がますます暑さを増して蒸し返す位の外気温に、ジワリと汗ばむ
背中越しに閉じる自動ドア
戻りたい衝動を抑えて、私は歩き出した
今年の夏は猛暑みたい
「はぁ〜、あっつーい」
丁度太陽が一番高い位置に居る今の時間
来た時よりも道行く人が増えていた
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