桜吹雪~運命~
タイムスリップした理由
その日、あたしたちは三神家に泊まった。
その日の夜。
遠矢くんとあたしは、同じベッドに乗っていた。
…イケナイことは、していないから!
「遠矢くん、これからどうするの?」
「三神家によって大事な人をなくされた人たちの元に謝罪に行こうと思っています。
海鳴村の人たちだけでは、ありませんから。
散々責められるかもしれませんけど、誰からも愛される名家にするためには、謝罪から始める必要がありますから」
「遠矢くん…。
頑張って、あたしも応援するよ」
「…小町さん。
あの、お願いがあるのですが」
「そうだったね、何?」
遠矢くんが、広場へ行く前にあたしに言った言葉。
―――『もし守り切れたら、僕のお願い、1つ聞いてくれますか?』
「まぁ、守り切るも何も、僕に来る人がいなかったので。
もし襲われた場合の、守り切れたですから」
「争いがなくて良かったじゃん。
お願い、聞くよ。何?」
「僕の…
妻になってくれませんか?」