桜吹雪~運命~
「小町さん、素敵ですね。
僕、小町さんみたいな女性は好きですよ」
ばぁちゃんお手製のおにぎりを、桜の木の下で一緒に食べる。
リハビリを称して、一緒にお昼は食べているんだ。
てか遠矢くん、本当その台詞はやめてほしい。
心臓いくつあってももたない。
しかも天然で、自分が言っている言葉が、どれくらいあたしを困らせ赤面させているか気にしていないから、注意することも出来ない。
…本当、嬉しいんだか恥ずかしいんだか。
まぁ…どっちもかな。
「そういえば、小町さんはどこの村から来たんですか?」
甘い台詞の後は、爆弾投下か。
予測不可能すぎるから。
「あたし?あたしは…」
何て答えよう?
三神村から来たとか言っても、すぐにバレるだろうし。
だからと言って、未来から来ましたなんて言えないし。
「フフ、どこだろうね?」
はぐらかしてみることにした。
…予想通り、怪訝な顔をしている。
そりゃそうですよねー。
無茶苦茶な発言だと思いますもん。