桜吹雪~運命~
それはまだ、あたしが現代にいた頃の話。
あたしが中学生の頃。
あたしは強気で、思ったことはズバズバ言ってしまう性格。
そのため、クラスでは浮き気味だった。
中には、あたしを嫌う人もいた。
あたしは群れるのが嫌いで、いつも1人で行動していた。
その日も、1人で体育館へ向かっていた。
「野桜さん!」
後ろからあたしを呼ぶ声がして、あたしは振り向いた。
「…笹山(ささやま)さん」
あたしを呼んだのは、話したことのない、笹山流華(るか)だった。
ルカはクラスでは地味な方で、アニメオタクなどの噂があり、クラスからはあたしとは違う意味で浮き気味の生徒。
あたしと同じく、いつも1人でいた。
「何?」
「あのねっ…一緒に、行かない?」
「…え?」
驚いた。
いつもクラスでオドオドしているルカから誘われるなんて。