桜吹雪~運命~








「ルカっ!違うの!あのね―――」

「何だ笹山、お前知らねーのか。
昨日、竜介が秋桜に告ったんだぞ」

「秋桜も笑っていたってことは、オッケーしたんだろ?」




確かに告白はされた!

でも、何でオッケーしたことになっているの!?




「…小町……」

「違うのルカ!
あたし、別に付き合ってなんていない―――ッ」

「最低ッ!!」




ルカは目に涙を浮かべ、教室を飛び出して行った。

あたしも急いでルカを追いかけた。




ルカは廊下で、剣持とぶつかった。

剣持は朝にも関わらず、両方に女子がいた。

相変わらず、モテること。

…じゃなくて!





「…どうしたの?笹山さん」




昨日ルカのことを散々言っていた剣持とは思えない態度。

昨日のが、剣持の本性だったってわけね。




「剣持くん!
…小町と付き合っているの……?」






< 62 / 137 >

この作品をシェア

pagetop