桜吹雪~運命~
「ルカっ!違うの!あのね―――」
「何だ笹山、お前知らねーのか。
昨日、竜介が秋桜に告ったんだぞ」
「秋桜も笑っていたってことは、オッケーしたんだろ?」
確かに告白はされた!
でも、何でオッケーしたことになっているの!?
「…小町……」
「違うのルカ!
あたし、別に付き合ってなんていない―――ッ」
「最低ッ!!」
ルカは目に涙を浮かべ、教室を飛び出して行った。
あたしも急いでルカを追いかけた。
ルカは廊下で、剣持とぶつかった。
剣持は朝にも関わらず、両方に女子がいた。
相変わらず、モテること。
…じゃなくて!
「…どうしたの?笹山さん」
昨日ルカのことを散々言っていた剣持とは思えない態度。
昨日のが、剣持の本性だったってわけね。
「剣持くん!
…小町と付き合っているの……?」