桜吹雪~運命~








剣持はふっと笑った。





「付き合っているよ?」





は?





「昨日俺から告白してね。
小町ちゃんも、ずっと好きだったってオッケーしてくれたよ。
笹山さん、小町ちゃんの“親友”だよね。
小町ちゃんのこと、応援してあげて?」




親友、と言う言葉を強調させる剣持。

…何コイツ、ふざけたこと言っているの!?




ずっと好きだったってオッケーした?

小町ちゃんのこと応援してあげて?

…ふざけんじゃないわよ。

何でそんなに嘘ついているわけ?

あたし、

剣持のこと…大ッ嫌いだから!!





「……アハハ、アハハハハハハハハッ」




突然、ルカは笑いだした。

普段地味で目立たないルカの行動に、教室にいたクラスメイトから他のクラスの奴まで、皆廊下に飛び出してきた。





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