桜吹雪~運命~






「「キャアアアアッ!!」」





周りから女子や男子の叫び声がする。





「ルカ…ルカ……
ルカあああああああっ!!!!」





あたしはルカの飛び降りた窓ガラスに身を乗り出す。

それを、剣持が止めた。




「やめろよ秋桜さん」




その顔は…

笑っていた。





「アンタのせいよッッ!!
アンタが嘘なんてつかなければ……ッ」




あたしは昨日より力を込め、剣持を殴る。

1発では収まり切らず、あたしは泣きながら殴り続けた。

それでまた、叫び声が響く。





叫びを聞いた先生たちによって、あたしは止められ、保健室へ連れてかれた。

先生から連絡のいったお母さんが、迎えに来てくれると言うので、あたしはベッドに横になりながら待っていた。




こぼれ落ちる涙を、

拭いもせずに……。






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