桜吹雪~運命~
ばぁちゃんと紅葉さんの実力
「あ、それとな。
小町ちゃん、牛車持ってけ」
「はい!?」
牛車持ってけ?
何でそんなものがあるの??
「1台だけ古びているけどあるんじゃよ。
またしても使わないからなぁ」
「馬はいるんですか」
「ザラにおる」
海鳴さん、色々なモノ持っているんだな……。
「海鳴さん。
山超えて行くんですよ?
牛車はよほど良いものじゃないと、使い物にならないぞ」
ズコッ。
思わずこける。
勿論わざと。
「大丈夫じゃ紅葉ちゃんよ。
わしの持つ牛車は素晴らしいものじゃよ」
…よくわからないけど。
明日の夜、
あたしは三神村へ行くことに決めた。