ナリセの湖
 

降りたはいいんだけど馬の上の人がこっちを見てかたまってる。

ふふふっ


「ねぇ、大丈夫?」

「あ………あ、大丈夫ですよ(ニコッ)、あなたのお名前は?」

「名前を聞くときは自分が名乗ってからでしょっ!」


常識がなってないね!

って言っても、私もふくろうのおじちゃんにさっきの言われたんだけどね。


「私は、リナリア・カラ。ナリセの国の王子です。」


そう言ってリナリアは馬から降り、お辞儀をした。

いやいや、リナリアって、見た目的にそんなキャラじゃなさそうなんだけど。

猫かぶり?


「私はルリア・ロン。」

「あなたはどこからきたので「猫かぶってるでしょ、やめて。」」


かま掛けで言ってみると、リナリアが目を見開いて驚いていた

図星だね、うん。


「なんでわかったんだ?」

「なんとなく?」

「なんとなくって…それより、お前はなんでこんな森の中にいるんだ?」

「ここで暮らしているから。」

「っ!?こんなところで!?」

『コイツ…ここを馬鹿にしやがった』


リナリアの言い方が気に食わなかったのか

ラインが威嚇し始めた。

それに影響されてか、みんな威嚇し始めている。


「ビクッ)お、おい…そいつら大丈夫なのか?」

「え?あ、あぁ。みんな、やめて。」


みんなは素直に威嚇をやめる


「まるでお前の言っていることがわかるみたいだな」


小さく笑いながらいうリナリア


「それがわかるのよ」


「はっ?」


「私の言っていることが動物たちはわかるし
 動物たちの言っていることも私にはわかるの。
 でも、私以外の人間の言葉は動物たちはわからないみたいなんだけど
 雰囲気を感じ取って理解しているみたい。」


「ウソだろ…」


「ホントだよ?」




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