恋するオトコのクリスマス
第3話 lovers 博樹&奈々子
「あ、コンビニ! 買い物があるからちょっと停めて。車はホテルのパーキングに入れて、ロビーで待っててくれていいから」
正式に付き合い始めたばかりの恋人、水谷奈々子(みずたにななこ)に言われ、久遠博樹(くどうひろき)はブラックパールのSUV車を歩道沿いに停めた。
ハザードランプを点けながら降りようとする彼女に声をかける。
「コンドームなら一ダース持ってきてるから、今夜の分は足りると思うよ」
「なっ……何、馬鹿なこと言ってるのよっ! どうして、わたしがコン……そんな心配しなきゃならないの!?」
この手の冗談を言うと、奈々子は顔を赤くしながらむきになって言い返してくる。そんな顔が見たいばかりに、博樹は楽しくてやめられない。
「え? それって、イヴの夜はナカ出しをリクエストされてるのかな?」
「してません! やらしいコトばっかり言ってないで、ホテルは隣なんだから、ほら、さっさと行って!!」
本気で怒りながら彼女は思いきり助手席のドアを閉める。
博樹は声を立てて笑いながら車を動かした。そしてすぐに、暁月城ホテルの駐車場に入るため、ウィンカーを出したのだった。
正式に付き合い始めたばかりの恋人、水谷奈々子(みずたにななこ)に言われ、久遠博樹(くどうひろき)はブラックパールのSUV車を歩道沿いに停めた。
ハザードランプを点けながら降りようとする彼女に声をかける。
「コンドームなら一ダース持ってきてるから、今夜の分は足りると思うよ」
「なっ……何、馬鹿なこと言ってるのよっ! どうして、わたしがコン……そんな心配しなきゃならないの!?」
この手の冗談を言うと、奈々子は顔を赤くしながらむきになって言い返してくる。そんな顔が見たいばかりに、博樹は楽しくてやめられない。
「え? それって、イヴの夜はナカ出しをリクエストされてるのかな?」
「してません! やらしいコトばっかり言ってないで、ホテルは隣なんだから、ほら、さっさと行って!!」
本気で怒りながら彼女は思いきり助手席のドアを閉める。
博樹は声を立てて笑いながら車を動かした。そしてすぐに、暁月城ホテルの駐車場に入るため、ウィンカーを出したのだった。