幸せのパズル
「仁菜ー!!」
声をかけてきたのは去年同じクラスだった、三原 仁菜(みはら にな)だった
「その人は?」
茶髪ロングの髪を耳にかけながら、仁菜はまつ毛がバサバサの目をパチクリさせた。
悠哉のことは何度か話したことがあったから、悠哉が自己紹介すると、ああ!あの!と記憶が繋がったみたいだった。
「クラス離れちゃったけど〜遊んだりしようね杏奈〜?悠哉くんも〜!!」
「もちろん!!あ、ジュースぬるくなっちゃう、また来るから仁菜!!」
「またね、仁菜ちゃん」
「…っ」
悠哉もニコッと微笑んで急いでB組に戻る
「かっこい…」
仁菜の呟いた声は私たちには聞こえなかった。