幸せのパズル
「ゆうやー?サイダーでしょ?」
「…あ、俺隣のクラスのやつに用あるし、一緒行くわ!」
「あそ〜。
じゃ、行ってくるね」
美音と斗真くんにそう言うと2人共ニヤニヤしてごゆっくり〜って手を振ってきた。
いやいや、さっさと買ってさっさと戻ってくるし!!
教室を出て、そのまま自販機に向かうわたしに着いてくる悠哉。
「あれ、用事じゃないの?」
「あ〜、あれ。ウソ。」
はい?!
「じゃあなんで来たの」
顔を覗きこむ感じで聞き返す。
悠哉は私の顔をジッと見たかと思うと、フイっと素早くそらし、口元に手の甲を当てまた私を見てきた。