水泳のお時間
「ねぇ知鶴は~?知鶴の初キスはいつ?」
そんなことを考えていたら突然わたしに話題をふられてしまい、思わずドキリとする。
するととたんにみんなからの視線がわたしに集中し、キャアキャアと騒ぎだした。
「うちも聞きたい!知鶴の初チュー話!」
「あたしも!」
「え、あの…」
「あー知鶴はね、残念なことに初チューよりも前にまず彼氏というものが出来たことがないんだよ。ね!知鶴」
「えっ!知鶴そうなの?!」
「えっ?あ…うっうん、うん…」
うまく答えられないわたしに代わり、
中学の時からの付き合いで、わたしのことをよく知っているマキちゃんが代弁する。
…こういうとき、何て言えばいいのか分からなくて一瞬戸惑ったわたし。
だけどわたしの返答を待ちわびているみんなの姿に、つい頷き返してしまった。
「そうなんだ~!知鶴ロリっぽくてウケそうなのに。ってことはじゃあ、まだ処女…むぐっ」
友達のアヤちゃんがそう言いかけたとき、マキちゃん達が慌ててその口を塞いだ。
そのままムグムグ言うアヤちゃんと、そしてそれを必死に阻止しようとするマキちゃんたちを前に
わたしは持っていたサンドイッチをとっさに袋に戻した。
「…ごめん。わたしちょっとお手洗い、行ってくるね」
「え?あ、ちょっと知鶴…?!」
やっぱり、こういう話には上手くついていけなくて。
何だか居心地が悪く思えてしまって。
わたしはまるで逃げるように立ち上がると、ハンカチを手に、教室を飛び出した。
そんなことを考えていたら突然わたしに話題をふられてしまい、思わずドキリとする。
するととたんにみんなからの視線がわたしに集中し、キャアキャアと騒ぎだした。
「うちも聞きたい!知鶴の初チュー話!」
「あたしも!」
「え、あの…」
「あー知鶴はね、残念なことに初チューよりも前にまず彼氏というものが出来たことがないんだよ。ね!知鶴」
「えっ!知鶴そうなの?!」
「えっ?あ…うっうん、うん…」
うまく答えられないわたしに代わり、
中学の時からの付き合いで、わたしのことをよく知っているマキちゃんが代弁する。
…こういうとき、何て言えばいいのか分からなくて一瞬戸惑ったわたし。
だけどわたしの返答を待ちわびているみんなの姿に、つい頷き返してしまった。
「そうなんだ~!知鶴ロリっぽくてウケそうなのに。ってことはじゃあ、まだ処女…むぐっ」
友達のアヤちゃんがそう言いかけたとき、マキちゃん達が慌ててその口を塞いだ。
そのままムグムグ言うアヤちゃんと、そしてそれを必死に阻止しようとするマキちゃんたちを前に
わたしは持っていたサンドイッチをとっさに袋に戻した。
「…ごめん。わたしちょっとお手洗い、行ってくるね」
「え?あ、ちょっと知鶴…?!」
やっぱり、こういう話には上手くついていけなくて。
何だか居心地が悪く思えてしまって。
わたしはまるで逃げるように立ち上がると、ハンカチを手に、教室を飛び出した。