水泳のお時間
「どうぞ。入って」
「お、おじゃましますっ…」
学校が終わり、連れられるまま瀬戸くんの家へやってきたわたし。
ガチャリと部屋のドアが開いたかと思うと、前にいた瀬戸くんに促されて、わたしはオズオズと中へ入る。
そこで恐る恐る顔をあげたわたしの前に映ったのは
夢にまで見た憧れの瀬戸くんの部屋。
あまりの感動に言葉も忘れ、思わず息をのむわたしに、後ろから瀬戸くんの声が聞こえてくる。
「何か飲むよね。紅茶でいい?」
「あっ、は、はい…!」
「今いれてくるから適当にくつろいでて」
そう言って、瀬戸くんは紅茶を淹れにリビングへと出て行ってしまった。
瀬戸くんの遠くなっていく足音が聞こえる中
そのまま部屋に残されたわたしは、込み上げる緊張を押さえることが出来ずに
ひとりギュッと両手を握り締めたまま震えていた。
…どうしよう。
ほ、本当にいいのかな。手が震えて、平常心でいられない。いられるわけ、ないよ。
だってここは瀬戸くんの家…。瀬戸くんの部屋なんだよ。
瀬戸くんは入学してきた時から女のコたちみんなの憧れで
まるで芸能人みたいに近寄りがたい存在で。
だからいつも遠くから見ていることしか出来なかったのに。
なのにそんなわたしが今、あの瀬戸くんの部屋に来ているなんて…!
そう思ったらいても立ってもいらなくて、悪いかなと思いつつも
わたしは一人ソワソワしながら瀬戸くんの部屋を一つずつ眺めてまわることにした。
「お、おじゃましますっ…」
学校が終わり、連れられるまま瀬戸くんの家へやってきたわたし。
ガチャリと部屋のドアが開いたかと思うと、前にいた瀬戸くんに促されて、わたしはオズオズと中へ入る。
そこで恐る恐る顔をあげたわたしの前に映ったのは
夢にまで見た憧れの瀬戸くんの部屋。
あまりの感動に言葉も忘れ、思わず息をのむわたしに、後ろから瀬戸くんの声が聞こえてくる。
「何か飲むよね。紅茶でいい?」
「あっ、は、はい…!」
「今いれてくるから適当にくつろいでて」
そう言って、瀬戸くんは紅茶を淹れにリビングへと出て行ってしまった。
瀬戸くんの遠くなっていく足音が聞こえる中
そのまま部屋に残されたわたしは、込み上げる緊張を押さえることが出来ずに
ひとりギュッと両手を握り締めたまま震えていた。
…どうしよう。
ほ、本当にいいのかな。手が震えて、平常心でいられない。いられるわけ、ないよ。
だってここは瀬戸くんの家…。瀬戸くんの部屋なんだよ。
瀬戸くんは入学してきた時から女のコたちみんなの憧れで
まるで芸能人みたいに近寄りがたい存在で。
だからいつも遠くから見ていることしか出来なかったのに。
なのにそんなわたしが今、あの瀬戸くんの部屋に来ているなんて…!
そう思ったらいても立ってもいらなくて、悪いかなと思いつつも
わたしは一人ソワソワしながら瀬戸くんの部屋を一つずつ眺めてまわることにした。