水泳のお時間
7時間目
梅雨のせいなのか、それともわたしの考えすぎなのか
今朝の天気はいつにも増してどんよりと曇っていて。
青一つない灰色く濁った空を前に、憂鬱な気分になると同時に、胸騒ぎがした。
こんな日は、なんだかとてもイヤな予感がする。
「知鶴~おはよぉ」
その日の翌朝。なかなか教室に入る勇気がなくて、廊下で一人ボンヤリしていたら
マキちゃんが大きなあくびをしながらやって来た。
そのまま何気なくポンと置かれた手に、わたしは一瞬動揺したあと
慌てて後ろを振り返る。
「マキちゃん。お、おはよ…」
「はぁもう早く梅雨終わんないかなぁ。じめじめして気持ち悪い!って…どしたの知鶴?教室、入んないの?」
「えっ?あ…」
それでも足は今も教室の前で止まったまま、相変わらず廊下で立ち往生を続けるわたしに、マキちゃんがキョトンと首を傾げる。
そんなマキちゃんに、わたしは何て答えればいいのか分からなくて…
「えっとこれは、その…」
「おはよ。桐谷さん」
そのまま返事に困っていたら、ふと後ろから声がした。
そのゴツゴツした手がわたしの肩を掴んだ瞬間、思わず心臓がドクンと音を立てる。
震える体を必死に抑えながら、恐る恐る振り後ろを振りかえると、そこに居たのは…
今朝の天気はいつにも増してどんよりと曇っていて。
青一つない灰色く濁った空を前に、憂鬱な気分になると同時に、胸騒ぎがした。
こんな日は、なんだかとてもイヤな予感がする。
「知鶴~おはよぉ」
その日の翌朝。なかなか教室に入る勇気がなくて、廊下で一人ボンヤリしていたら
マキちゃんが大きなあくびをしながらやって来た。
そのまま何気なくポンと置かれた手に、わたしは一瞬動揺したあと
慌てて後ろを振り返る。
「マキちゃん。お、おはよ…」
「はぁもう早く梅雨終わんないかなぁ。じめじめして気持ち悪い!って…どしたの知鶴?教室、入んないの?」
「えっ?あ…」
それでも足は今も教室の前で止まったまま、相変わらず廊下で立ち往生を続けるわたしに、マキちゃんがキョトンと首を傾げる。
そんなマキちゃんに、わたしは何て答えればいいのか分からなくて…
「えっとこれは、その…」
「おはよ。桐谷さん」
そのまま返事に困っていたら、ふと後ろから声がした。
そのゴツゴツした手がわたしの肩を掴んだ瞬間、思わず心臓がドクンと音を立てる。
震える体を必死に抑えながら、恐る恐る振り後ろを振りかえると、そこに居たのは…