水泳のお時間
8時間目
その日の夜は、何も手が付けられなかった。
夜ごはんもノドを通りそうになくて、わたしは自分の部屋にこもったまま…
ベッドにうずくまり、膝をかかえる。
…明日は、瀬戸くん以外の人から……小野くんに水泳を教わらなくちゃいけない。
本当はこんなこと、考える余裕もないくらい不安で、正直怖いけど
それは瀬戸くんが判断して決めたことだから、
わたしもわたしなりに精一杯がんばらなくちゃと思う。
でも何よりわたしは…わたしが本当は一番、心配しているのは
瀬戸くんが、もしかしてわたしを、わたしの事をその……
諦めてしまったんじゃないかって、そう思ったから。
そしてもし、もしもこのままずっと小野くんに水泳を教わる事になったら……。
「…っ…」
その先を考えるのが怖くて、わたしはとっさに布団を頭までかぶると、ギュッと目を強く押しつぶる。
…胸の痕が、やっぱりまだ痛い。
いつもなら毎晩枕元のすぐ傍に置いて、一緒に眠っていたはずのゴーグルも、今はここに無くて……
見えない明日に、ただただ不安を募らせながら
わたしは、眠れない一夜を過ごした。
夜ごはんもノドを通りそうになくて、わたしは自分の部屋にこもったまま…
ベッドにうずくまり、膝をかかえる。
…明日は、瀬戸くん以外の人から……小野くんに水泳を教わらなくちゃいけない。
本当はこんなこと、考える余裕もないくらい不安で、正直怖いけど
それは瀬戸くんが判断して決めたことだから、
わたしもわたしなりに精一杯がんばらなくちゃと思う。
でも何よりわたしは…わたしが本当は一番、心配しているのは
瀬戸くんが、もしかしてわたしを、わたしの事をその……
諦めてしまったんじゃないかって、そう思ったから。
そしてもし、もしもこのままずっと小野くんに水泳を教わる事になったら……。
「…っ…」
その先を考えるのが怖くて、わたしはとっさに布団を頭までかぶると、ギュッと目を強く押しつぶる。
…胸の痕が、やっぱりまだ痛い。
いつもなら毎晩枕元のすぐ傍に置いて、一緒に眠っていたはずのゴーグルも、今はここに無くて……
見えない明日に、ただただ不安を募らせながら
わたしは、眠れない一夜を過ごした。