君との恋の可能性
頭を凶器で殴りつけられたような感じだった。


涙が止まらなかった。止まれ!止まれ!って思ってもそう簡単には止まってくれなくて…


声を殺して頑張った。涙は堪えられなくても声だけは堪えた。悔しかった。泣いてるのが女子の誰かに聞こえてしまえばきっと嘲笑われてしまうんじゃないかと…友達はいないって気付いた。

…その時。


「篠原さん?」


「え?あっ…ど、どうして。」


トイレのドアの所に見知らぬ女の子が立っていた。三つ編みでメガネをかけた…私のクラスの委員長!?
なんで…こんなとこに。
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